今日はお休みで、久しぶりに昼間からジムに行って、帰りがけに買い物でもしてこようかなーと、午前中から活動開始。
駅に着くと、次の電車がくるまで数分待ちだったので、ネットワークウォークマンを耳に、ベンチで電車がくるのを待ってました。
電車到着のアナウンスが流れ、ベンチから立ち上がって乗車位置に立ったわたし。
隣には、20代前半の女の子が一緒に立っていたのですが。
電車がホームに入ってきたなぁと、音楽を聴きつつ、ぼんやり感じていたら。
急に、「パン!」と大きな破裂音がした。
「(゜Д゜) えっ?」
車両になにか事故が・・・? と、視線を上げると。
急ブレーキをかけつつ目の前を通過する電車と、巻き込まれるようにホームに消えていく人の腕が見えた。
心臓が、止まるかと思った・・・。・゜・(*ノД`*)・゜・。
『 うそ・・・ なにいまの・・・? 錯覚・・・??』
脳裏に焼きついた、人の腕。
信じられない光景に、事態を否定したくなった。
ハンカチを口に当てて、周りを見回すと、隣に立っていた女の子もわたしを見て、「今のって・・・」と呆然としてました。
近くにいた男性が2人、「破裂音がしたよね」とわたしたちの方にやってきて・・・。
信じられない、嘘だ、見間違いだよねと思いつつ、
「・・・人の腕が見えたんですけど」 とわたしが言うと。
停車してた車両の下を、男性が覗き込んで、
「あー、下にいる」
「生きてるみたいだ」と言った。
わたしは目の前で起きた惨事に対して恐怖を覚え、
巻き込まれた人が生きているという話を聞いて安堵感を覚えたけれど。
軽いめまいを感じて、思わずベンチに座り込んでしまった。
わたしの隣に立って電車を待っていた女の子は、
「・・・牽かれた人、眼鏡かなにかしてたのかなぁ。ガラスの破片かなぁ」と言いながら、
親指についている血を見て呆然としていた。
「大丈夫?」と尋ねると、「傷は、たいしたことないです。でもなんか気持ち悪い・・・」と言って、
ショック状態になっているのが目にとれた。
ぷつっと、針を刺したような1滴ほどの鮮血だったので怪我はたいしたことはないのだろうと思ったけれど。
その後、彼女は「バンソーコーないですよね?」と尋ねてきて、
「持ってない」と答えると、
「あ、大丈夫です。・・・とりあえず、会社に電話しなくちゃ」と言って、その場を去っていった。
わたしたちがこんな会話をしている中、「救急車を呼べ」「人が下にまきこまれている」「駅員さーん!」と、たくさんの人たちが声を上げてわらわらと周囲に集まっていた。
驚いたのが、老若男女問わず、事故現場を見ようとする野次馬の数。
たくさんの人たちが、ホーム下を覗き込んでいた。
信じられない、と思った・・・。
わたしは、事故現場なんて見たくない。
脳裏に焼きついた、あの腕だけで充分だ。
すぐに駅員さんや係りの人がホームに集まり、警察官も数人やってきた。
駅の横に交番があるから、すぐ来たんだなぁと思いつつ、わらわらと動き回る人たちを見ていた。
10分ぐらい経って、救急隊やレスキューも到着し、ホーム反対側から救出を始めようと算段する声が聞こえた。
とっさに座ったベンチが、ホントに事故現場のまん前だったので、
見聞きしたくなくても、救出しようとする人たちの声や動きが目に入ってきてしまう。
警察が「立ち入り禁止」の黄色いテープを現場に張って、野次馬の侵入を食い止めようとしていると、
どこかのおじいさんが「そんなことしてる場合じゃないだろう、まだ下で息してるんだから助けてやれ」と大声をあげた。
立ち入り禁止のテープの前に陣取ったり、テープの張られていない前方からホームを覗き込む人たちはたくさんいた。
そんな野次馬の行動を見て、ただでも「なんて無神経なんだろう」と思っていたところに、おじいさんの怒号。
それを聞いて、わたしは
・・・レスキューの人じゃなきゃ、そんなことできないよ、と思っていらっとした。
どう考えたって、線路とホームの狭い間に、シロウトが入り込んで救助するなんてムリだろう。
立ち入り禁止のテープを張る警察官の行為は、事故現場を確保する意味もあるだろうけれど、
救急隊の人たちが機材を運び入れたり、動くスペースを確保するためにやっていることだ。
パニックになったそういう場で、現場を指揮する人に向かって感情的にわめくおじいさんを、正直、わずらわしく思えた。
そのうち、「目撃者はいませんか」と警察や駅員さんが声を上げ始め、何人かの話を聞き始めた。
わたしは、事故の「瞬間」を目にしたわけではないので。
どの位置から人が落下したのかはわからないし、その場で、騒ぎに参加するつもりもなくて、ぼんやりしていたんだけれど。
それから10分しないうちに、事故にあった人は救出されて、タンカに乗せられてわたしの目の前を通っていった。
タンカに乗っていたのは、初老の女性だった。
目にしたところ、鮮血などは見えなかった。
酸素ボンベを口に当てられていたと思うけれど、その機材を自分の手で握っているのが見えた。
・・・・よかった。生きてる。見た目はひどくなさそうだ。
女性姿を見て、正直ほっとした。
救急隊の人たちは、「頑張れ」「前を明けてください」と声を出しながら、迅速に女性を運んでいった。
ホントに良かった・・・ 。・゜・(*ノД`*)・゜・。
その後、現場検証が終わり、車両を移動したんだけど。
電車のフロントガラス、粉々だったみたいで。ガムテープでマスキングされてました。
あの女の子の指、たぶんそのガラスで切ったんだろうなとぼんやり思ってると。
警察の人がわたしの元へやってきて、お話を聞かせてくださいと言われた。
・・・ ∑( ̄▽ ̄∥) だれだ、チクったやつは★
おとなしくしてたのに。
たぶん、近くにいた人他にいませんか? 的な質問で、「あの子も見てたよ」と誰かが警察にリークしたのね。
とりあえず、自分が見たことを話したけど。
連絡先を教えてくれと言われて、正直、困った。
教えましたけどね。名前と住所と電話と携帯と。
事故報告書を作るときにでも、調書とかとられるのかしら?
・・・あまり、かかわりたくないんだけどなぁ ( ̄□ ̄;)
電車の運行が再開され、目的どーりにジムとお買い物を済ませて帰宅。
なんかやっぱりショックだったみたいで、今日は1日なにも食べれず、夕方から先ほどまで寝てたのですが。
富山に旅行に行ってたおかんが帰ってきて、「タクシーの運転手さんに聞いたんだけど、今日、駅で人身事故があったんだってねー」と言われ。
「(--; ああ、知ってるよ。つーか、現場にいたよ」と、
富山の「ますのすし」(わたしの大好物・mitsuba的駅弁ランキングNo.1)を食べながら、
今日のデキゴトを聞かせてあげました。
救助された女性は、一命を取り留めたそうです。
ホントによかった。
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